立川らく朝の健康サプリ

第5回

「 病は気から」は本当?

よく「心臓に毛がはえている」なんて言います。何があっても動じない、強心臓の人のことを表した言葉なんでしょうが、悪口として使われることも結構ありますよね。それでもやっぱり心臓は強くありたいものです。

そしてもう一つ、心臓の強い人の共通点は、「なんとかなるさ」という楽観的な心の持ち主であること。じつは驚くべきことに、楽観的な人たちって本当に心臓が強いんです。いやべつに心臓に毛がはえてるって話じゃなくて、楽観的な人は医学的に健康的な心臓の持ち主が多いってことなんです。これはちょっと気になりますよ。

ラテン系の人たちは世界で最も楽観的だとされています。そこでヒスパニック・ラテン系(メキシコ、キューバ、プエルトリコ、ドミニカ、中米と南米の人々、なんか音楽さえあればすぐに踊り出しそうな人たちですよね)を対象にして、楽観的な性格と、心臓血管系の健康状態とどんな関係があるかを調べてみたんです(イリノイ大学)。

さて、楽観的な性格はどうやって評価したかというと、音楽が鳴ってから踊り出すまでの時間を測った(そんなわけないだろ)んじゃなくて、改訂版楽観性尺度(Life Orientation Test-Revised)というのを用いてスコア化したそうです。

このスコアを、心臓血管系の健康状態(血圧とか血液検査での異常など)を表すスコアと比較したところ、楽観性のスコアが高い人たちは、心臓血管系の健康スコアも高かったんです。つまり楽観的な人は心臓も強く、同時に健康的だったことがわかったんですね。

また、こんな話もあります。修道院にいるカトリックの尼さん、シスターたちのお話です。彼女たちは修道院で同じ生活をし、同じ仕事をしています。じつに規則正しい生活です。なにしろみんな9時台には寝てしまう。決して10時過ぎまでは起きてないんですって。どうしてか聞いたら、キリスト教だけに必ず「ジュウジを切る」んだそうです。あまり当てにならないけど。

それはともかくとして、全米のシスターたちを調べた調査結果があります。彼女たちが20歳代の頃に自分のことをどう文章に記述していたかを調べたんですね。すると、楽観的で明るくポジティブな内容の文書を書いていた人は、暗くネガティブで悲観的な文書を書いていた人に比べて、10年以上長生きをしていたことが分かりました。

また、85歳まで生きたシスターの割合を見ると、楽観的な人では90%だったのに、悲観的な人では34%しかいなかったんだそうです。

みんな同じ生活をしていたにも関わらず、気持ちがポジティブかネガティブかというだけで、これだけ違っちゃうんですね。どんなに心の持ちようが健康や寿命に関係するか、よく分かろうというものです。

「病は気から」って本当なんですね。これからは楽観的に生きましょうよ。え、「俺は何があっても動じない」。凄い、心臓が強いんですね、「そうじゃなくて、体重が重いから」・・・痩せなさいよ、心臓に悪いでしょ。