立川らく朝の健康サプリ

第6回

亭主と犬とどっちがいい?

ペットブームと言われて久しいですね。それだけ殺伐とした世の中なのかもしれません。最近ではロボットの犬まで人気だってんですから、驚いたものです。

あるコンピューター会社の社長さん、社員が全員、1日中パソコンを睨んでる。そのせいかオフィスの人間関係も宜しくない。

「なんか雰囲気悪いなあ、この会社。よし、じゃあ社内でペットを飼おう。そうすればみんな癒やされるだろう」

てんで、オフィスに猫を連れてきたんですね。

社員がどんなに癒やされるだろうと思っていたら、連れてきた猫が興奮して大暴れ、みんなイライラして仕様がない。大失敗だったって。でもどうして猫が興奮して大暴れするのか調べたら無理も無いですよ、パソコンの前にいっぱい、マウスが置いてあった。

この社長さんの企みはともかくとして、「ペットにあまり期待してもねえ」なんて思うでしょ。でもね、たかが犬・猫などと馬鹿にはできないんですよ。だって犬を飼うと長生きするかもしれないんですもの。どうです、これはちょっと気になりますよ。

スウェーデンで、犬を飼うことは健康に良いかどうか、という研究が行われました(Uppsala大学)。これ、かなり大がかりにやったんです。なにしろ343万人を12年間追跡調査したんですから。

こんなこと日本ではやらないですよ。ペットの研究なんてどこの大学に持ちかけたって相手にされない。「犬の研究なんかお断り」って、これが本当の「ケンもほろろ」。

さあ結果はどうだったかというと、犬を飼ってる人は、犬を飼っていない人に比べ、総死亡リスクが20%低かったそうです。そう、犬を飼うことで長生きしてたんですよ。とくに循環器疾患(心筋梗塞など)による死亡リスクは23%も低かったんですね。

さらに特筆すべきことは、この傾向は単身者で顕著だったんです。一人暮らしの人で犬を飼っている人の総死亡リスクは、なんと33%低くて、循環器疾患による死亡リスクについては36%も低かったんです。

うーん、どこか切なくなるような結果だけど、ペットがどれだけ1人暮らしの人の癒やしになっているか、そしてそれが健康にいかに貢献しているか、想像ができようというものです。

ペットを飼うと、とくに犬の場合などは散歩させる必要があるから運動量が増えて体に良い、などと言われます。でもそれだけじゃなくて、ストレス解消にも役立ってんじゃないかなあ。

これもよく言われるけど、亭主が定年して毎日家にいると、奥さんがストレス溜まって具合が悪くなる。こういうの「亭主在宅症候群」っていうんだよね。

こうなったらもう、亭主より犬の方がマシ。そりゃそうだよね、家でグダグダして奥さんに用事ばかりいいつける亭主より、可愛い犬の方がよほど有難味があるというもの。

お酒飲みながら奥さんに「おーい、何かつまみ無いのかよ」って言ったら、ドッグフードが出てきた、なんてことのないように、せいぜい気をつけましょうや。