カラダの豆事典

「水」で若々しく健康になる

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加齢とともに体内の水分量が減っていくことをご存じですか?
水分不足は肌がカサカサになるという見た目だけではなく、体調不良にもつながり、脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなります。
今回は「水博士」の藤田紘一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)に、健康になる水の選び方、飲み方を伺いました。

加齢とともに、水分量は低下する

一般的に、人間の体の60%は水分だといわれています。水は約60兆個の細胞の中や血液内に存在し、意外なことに、骨の1/3も水でできています。このことからも、水が人間にとっていかに大切かが分かります。
その大切な水も加齢とともに減少していきます。
水は血液として体をめぐり、栄養素を運び、老廃物を排泄するという大きな役割があります。血液が水を失ってドロドロになると、脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。
体にとって重要な水を的確に補充することが、健康な体づくりのカギといえます。

体に含まれる水分の割合は年齢や男女の差によって異なる

筋肉に比べ脂肪のほうが水分量が少ないため、男性よりも筋肉が少なく脂肪の多い女性のほうが水分が少ない。

水分量は新生児で80%、幼児は70%と、成長とともに少なくなり、成人男性では60%、女性は55%。さらに60歳以上になると50%くらいに減る。
加齢とともに水分補給の必要性が高まることがわかる。

『知られざる水の「超」能力――新しい「科学的」水の飲み方入門 』(藤田紘一郎著 講談社+α新書)より

1日2.5Lの水分補給を目指しましょう 0.5~1Lはミネラルウォーターで

人は何もしなくても、1日に1.5Lの水が失われます。これには汗や尿の分は含まれないので、それらを含めると、1日に2.5Lは補充する必要があります。この2.5Lというのは、水だけではなく、お茶や食事から摂取する水分も含めてです。

最近は水道水ではなく、水を買って飲むという方も増えてきましたが、水にも種類があることをご存じでしょうか?水を選ぶ時のひとつの目安になるのが、カルシウムとマグネシウムの含有量をもとに計算した「硬度」です。

硬度の高い水が硬水、低い水が軟水です。日本の水はほとんどが軟水で、まろやかで飲みやすいのですが、ミネラルの含有量は少ないのが特徴です。水分補給のために軟水は役立ちますが、水を健康により役立てるためには、ミネラル分の多い硬水も飲む習慣をつけるとよいでしょう。

超硬水
硬度1000mg/L以上
ヨーロッパでは「スリムウォーター」と呼ばれ、ダイエットに適していると言われる。ミネラルも多い。独特のクセが強く好き嫌いが分かれる。下痢を起こしやすいので注意。
硬水
硬度301~999mg/L
ミネラル補給には効果的だが、苦みやクセがある。下痢を起こしやすいという面もあるので体質に合わない人は注意。
中硬水
硬度101~300mg/L
クセはそれほど強くなく、硬水に慣れるにはこのあたりから始めるのがよい。
軟水
硬度100mg/L以下
飲みやすいがミネラル含有量は少ない。日本の水道水も硬度約52.0の軟水。

健康になる水の飲み方1:脳梗塞、心筋梗塞予防の「寝る前」「起きぬけ」の1杯

午前4~8時は、1日の中で血液の濃度が一番高くなる時間帯と言われています。血液の濃度が高いと血管が詰まりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞の発作が早朝に起こることが多いのはこのためのようです。
これを防ぐのが「寝る前」の1杯の水。
体に負担をかけない軟水を常温で飲むようにしましょう。

また、「起きぬけ」の1杯も、睡眠中に高くなった血液濃度を下げ、胃腸の働きを促す効果があります。胃腸のぜん動運動を活発にするので、起きぬけに飲む水は冷やしたものがよいでしょう。

健康になる水の飲み方2:メタボ対策とダイエットには硬水と炭酸水

メタボリックシンドロームや肥満が気になる人も多いのではないでしょうか。1でご紹介した朝晩の水習慣とともに、日中は硬度が200mg/L以上の硬水を飲むとよいでしょう。
特にこってりとした脂肪分の多い食事を好む人には、血管の硬化を防ぐためにもカルシウム豊富な硬水がおすすめです。こうした食事を好む人は血液が酸性に傾きやすいので、アルカリ性(pH7以上)のものを選びましょう。

食事の前に超硬水の炭酸水を飲むと食欲を抑えることができると言われています。入浴後も硬水で水分補給をすれば、体内の循環をさらに促進できるでしょう。

心臓血液障害による死亡人数と飲料水の硬度の関係

上表は、イギリスの234都市における、飲料水の硬度と心臓血管障害による死亡人数の関係を調査した結果。 水の硬度が高い都市のほうが、死亡人数が少ない。

『水の健康学』(藤田紘一郎著 新潮選書)より

健康になる水の飲み方3:更年期障害には硬水と海洋深層水

ホルモンのバランスがくずれた結果生じる更年期障害と呼ばれる症状は、女性ばかりではなく男性にも現われます。不眠や不安、のぼせなどには、鎮静効果のある水がおすすめ。
もちろん皮膚や粘膜の乾燥、のどの渇き解消にも水は不可欠です。

特にイライラなどの精神症状を鎮静させるにはカルシウムが効果的と言われているので、硬水や海洋深層水など、ミネラルを多く含む水を飲みましょう。

毎日続けて健康になる「ちびりちびり飲み」

水分補給が大事だとはいえ、一気飲みはやめましょう。体に負担をかけるばかりか、水は一気には吸収もされません。毎日続けられる方法としては、のどが渇いたとき、小腹がすいたとき、ジュースや間食の代わりにこまめにちびりちびりと、できたらアルカリ性の水を飲むようにしましょう。これを続けることで糖尿病、高血圧症、高脂血症などの生活習慣病ばかりでなく、胃酸過多や胃潰瘍なども防ぐことができます。
これから迎える夏は、体温調節のために汗を多くかくなどして水分が失われるので、のどが渇いていなくても、こまめに水を飲むように心がけましょう。また、水分が失われやすい入浴前後にも水分補給を忘れないように。

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