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夏に気をつけるべき 虫刺されのアレルギー

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夏になると、花火大会やBBQなど屋外でのアクティビティも増えますが、悩ましいのは虫刺され。実は、蚊などの虫に刺された時に起きるかゆみもアレルギー反応であること、ご存知でしたか?夏に気をつけたい虫刺されのアレルギーについて、岡皮フ科クリニック院長の岡恵子先生に伺いました。

原因と症状

虫刺されのアレルギーとは

虫に刺された時の症状がすべてアレルギー反応というわけではありません。「虫刺され」による症状は、大きく「痛み」と「かゆみ」の2つに分けることができます。「痛み」は虫が刺した時の「チクッ」とする針の刺激による痛みと、皮膚に注入された物質の作用によって起こります。一方、「かゆみ」は虫の毒素や唾液が皮膚に注入されることによるアレルギー反応です。夏場、誰もが経験のある蚊に刺された場合のかゆみや腫れも、アレルギー反応の一種と言えます。

アレルギー反応の2つのタイプ

虫刺されによるアレルギーには「即時型反応」と、「遅延型(遅発型)反応」の2つのタイプがあります。「即時型反応」は、虫に刺された直後からかゆくなったり、赤くなったりミミズ腫れが現れたりしますが、数十分でおさまります。一方、「遅延型反応」は虫に刺されて数時間後にかゆみや赤み、腫れなどが出て、数日〜1週間ほどで改善していきます。
虫刺されのアレルギー反応は、刺された回数で変化していきます。乳幼児期は「遅延型反応」が顕著に起こり、幼児期から青年期にかけてはどちらの反応も起こると言われています。青年期から壮年期では「即時型反応」のみ、老年期になるといずれの反応も起こらなくなる人が多いようです。ただし、個人差があるため一概には言えません。

まれに起きる「蚊アレルギー」

蚊に刺されて、激しい症状を起こす人がいます。「蚊刺過敏症」と言って、EBウイルスというものに感染した人のごく一部に起こる疾患です。「蚊刺過敏症」のことを、別名「蚊アレルギー」と言うこともあります。非常に稀な疾患ですが、刺された箇所がひどく腫れ、発熱やリンパ節が腫れるなどの全身症状が現れます。刺された部位は血ぶくれからかさぶた、瘢痕(はんこん、刺されたあと)になります。全身反応を伴っていないときは「蚊刺過敏症」ではありませんが、蚊に刺されて症状がひどい場合は、「蚊刺過敏症」が疑われるので皮膚科医に相談しましょう。

治療法とセルフケア

治療は外用薬のほか内服薬も

虫刺されの治療には、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏などの外用薬のほか、症状がひどい場合に、内服用の抗アレルギー薬を使用することもあります。

肌の露出は少なく室内は清潔に

夏場、蚊などの虫は森林や草地、河川の近くなどに広く生息しています。こうした自然が豊かな場所に行くときは肌の露出をできるだけ少なくしましょう。サングラスを装着する、帽子をかぶる、首にタオルを巻く、長袖長ズボンの衣服を着用するなどし、虫刺されから肌を守りましょう。室内ではダニやノミ対策として、マメに掃除機をかけて、ゴミは放置せず、すぐ始末するようにすることが大切です。

虫除け剤も有効に活用して

虫除け剤には、ディート(忌避剤)という薬剤が含まれています。虫はディートを嫌がるので、塗布面に近づいたり触れたりするのを防ぐことができます。ポイントは塗りムラがないように使うこと。また、薄手の服の場合は服の上からでも蚊やダニに刺されるので、服にもスプレーすると効果的です。ディート濃度が12%のものは医薬品扱いとなり、12%以下のものと比較して、効果の持続時間は長くなります。

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