差がつく医療のハナシ

大人のアレルギー、早期発見の検査とは

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  • 源木(げんき)さん

    健谷課長、アレルギーと言えば、「子どもの病気」というイメージがありますが、大人は気にする必要はないのでしょうか。
  • 健谷(すこや)課長

    実際には、大人のアレルギーも珍しくはありません。早期発見のためには、症状を引き起こしている物質を突き止めるアレルギー検査を受ける必要があります。

アレルギーが突然現れることも

アレルギー性の病気の代表格として、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくなどがあります。これらは子どもの頃に多くみられるため、アレルギーは子どもの病気という印象が、一般的には強いかもしれません。

アレルギー症状には、皮膚のかゆみ、目や鼻などの粘膜の炎症、咳、嘔吐、下痢、頭痛などがあります。これらの症状が、成長とともに治まったり、軽くなったりすることが多いのも、子どもの病気という印象を強くさせている要因だと言えるでしょう。

しかし、成長して大人になってからも、アレルギー症状が続くことはあります。ぜんそくのように、子どもの頃は小児ぜんそく、大人になると成人ぜんそくというように、移行に伴い病名で区別される場合もあります。

また、子どもの頃はアレルギー症状がなかったにもかかわらず、大人になってから突然現れるケースもあります。突然発症することで知られる花粉症が、「季節性アレルギー性鼻炎」という別名をもつアレルギー性の病気であることを考えれば、大人も無関係ではないことがわかりますね。

健谷課長の
「ここでチェック!」
大人のアレルギー症状には子どもの頃から続くものと、
大人になってから突然現れるものがあります。

一度に複数のアレルゲンを確認

アレルギー症状を引き起こしている原因をアレルゲンと呼びます。何がアレルゲンなのかを調べるアレルギー検査は、医療機関で採血をするだけの簡単なものです。

アレルギー検査の難点は、アレルゲンには実にさまざまなものがあるということです。何がアレルゲンになっているのかは、それぞれの項目ごとでしか確認ができません。例えば花粉症の場合、スギのアレルギー検査を行うことで、スギ花粉が自分にとってアレルゲンなのかどうかはわかります。しかし、ヒノキやブタクサなど、ほかの花粉がどうなのかは、ヒノキ花粉の検査と、ブタクサ花粉の検査をそれぞれ行わない限り、知ることができません。

複数の項目を知りたい場合は、個別にそれぞれの項目の検査を行うのではなく、複数の項目を確認できるアレルギー検査を受けるとよいでしょう。検査によっては、多岐にわたる30項目以上の項目を、一度の採血で確認できる検査もあります。主な項目として、以下のものがあります。

【食物アレルゲン】
農産物(キウイ・バナナ・ソバ・小麦・大豆・米・ゴマ・ピーナッツ)・魚介類(マグロ・サケ・エビ・カニ)・牛乳・卵・肉(豚・牛・鶏)
【花粉アレルゲン】
スギ・ヒノキ・ブタクサ・シラカバ・ヨモギ・ハンノキ・ハルガヤ・カモガヤ・オオアワガエリ
【環境アレルゲン】
ダニ・ハウスダスト・犬や猫のフケ・真菌類(アスペルギルス・アルテルナリア・カンジダ)・ラテックス
…など

複数のアレルゲンを確認できるアレルギー検査を希望する場合は、まずは実施しているかどうかを医療機関に問い合わせましょう。その際、希望する項目を漏れなく確認するために、確認可能なアレルゲンを教えてもらうことも大切です。

なお、金属アレルギーの検査は採血ではなく、パッチテストによって行われます。金属アレルギー検査を希望する場合もやはり、医療機関に実施しているかどうかと、確認できる項目(金属の種類)をあわせて問い合わせましょう。

  • アレルギーは子どもだけの病気ではないのですね。アレルゲンには食物アレルゲン、花粉アレルゲン、環境アレルゲンなど多くの種類があるので、アレルギー検査は複数の項目を一度に確認できるものがおすすめですね。
  • そう、その意識が今回の差がつくポイント!
    これで明日もすこやか、すこやか!

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