差がつく医療のハナシ

節約がアダとなる 熱中症治療にかかる出費

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  • 源木(げんき)さん

    家の中で熱中症になるのを防ぐには、エアコンを使うのがいいそうですね。でも、電気代がいつもより高くなってしまうので、できればあまり使いたくないです。
  • 健谷(すこや)課長

    熱中症は、ときには入院が必要になるほど重症化する病気です。何よりも健康が大切ですし、目先の電気代ばかりを気にしていると、かえって治療費が高くつくことがあります。

家の中でかかることもある熱中症

総務省消防庁によると、平成27年5~9月に累計でおよそ56,000人もの人が、熱中症で救急搬送されました。熱中症は屋外だけでなく、家の中でかかることもあります。これは「非労作性熱中症」と呼ばれ、高齢になるほどかかりやすくなることが知られています。

熱中症対策のためにエアコンを使うことに対して、「節約したい」「もったいない」という理由でエアコンの使用を控えると、そのぶん熱中症にかかるリスクが高くなります。エアコンの使用による数千円の電気代を惜しんだばかりに熱中症になり、救急搬送されて何日かの入院治療ともなれば、数万円の支払いが必要になる可能性もあります。

平成27年の熱中症による救急搬送状況(週別遷移)

※出典:総務省消防庁 平成27 年の熱中症による救急搬送状況

健谷課長の
「ここでチェック!」
熱中症は一般的に「外でスポーツや作業をしているときにかかる」というイメージが強いかもしれませんが、実際には家の中でかかることもあるので注意が必要です。

節約にもなる「クールシェア」

経済産業省資源エネルギー庁の推計によると、夏の日中(14時頃)の電気の半分以上をエアコンが占めているそうです。このような状況から、環境省は夏に職場で快適に過ごせるクールビズを呼びかけてきましたが、職場に限らないクールシェア(COOL SHARE)を新たに提唱するに至りました。いまやエアコンを一人1台使用する家庭は少なくありませんが、1つの部屋だけを涼しくして、そこで家族団らんで過ごすことがクールシェアの一例として挙げられます。家の中で熱中症になる場合、見た目では体調の変化がわかりにくいため、発症するまで同居する家族でも気づかないケースが多くあります。クールシェアによって高齢の親や祖父母と顔を合わせる機会が増えれば、体調の変化に気づきやすくなるだけでなく、水分を補給するよう呼びかけてあげることもできます。

ほかにも、自宅のエアコンを止めてご近所のお宅やカフェ、図書館をはじめとした公共施設や公園の木陰などに集まるのもクールシェアです。涼しいところにいるので熱中症にはならず、かつ電気代の節約にもなります。
なお、環境省はホームページで暑さ指数(WBGT)の実況値と予測値の情報提供を行っています。暑さ指数は(1)湿度、(2)日射・輻射(ふくしゃ:地面の照り返しなど高温の物体からの放射熱)、(3)気温からなる熱中症を防ぐための指数で、労働や運動における環境の目安として国際的に用いられています。熱中症予防の一環として、これらの情報をこまめにチェックすることも勧められます。

複数の項目を知りたい場合は、個別にそれぞれの項目の検査を行うのではなく、複数の項目を確認できるアレルギー検査を受けるとよいでしょう。検査によっては、多岐にわたる30項目以上の項目を、一度の採血で確認できる検査もあります。主な項目として、以下のものがあります。

  • 暑さを我慢してエアコンの使用を控えるような極端なことはせず、高齢の親や祖父母の体調を気づかいながら、上手にエアコンを使って夏を乗り切るようにします。
  • そう、その意識が今回の差がつくポイント!
    これで明日もすこやか、すこやか!

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