差がつく医療のハナシ

肥満は万病の元!生涯医療費の違いを知ろう

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  • 樽井(だるい)さん

    日本人は、欧米の人に比べて、いわゆる“肥満”の人は少ないそうですが、それでもやっぱり自分の体重って気になります。“肥満”になると、色々な病気につながると言われていますが、例えばどのような病気があるのでしょうか?
  • 健谷(すこや)課長

    肥満によってかかりやすくなるといわれる病気はいくつかありますが、特に気を付けたい病気には、糖尿病、脂質異常症、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、脂肪肝、関節炎、睡眠時無呼吸症候群などがあります。いずれも、その人の生活習慣がカギを握っているようです。

肥満のタイプと生活習慣の関係

肥満になる原因は、大きく分けて2つあります。

単純性肥満

体の機能障害や、特定の病気が原因になるわけではなく、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回るために起こる肥満のことで、肥満の95%が該当する

症候性肥満

何らかの病気や、それに対する治療薬、体の機能の障害(脳の疾患からくる摂食障害など)、遺伝などが原因で起こる肥満

このうち、症候性肥満については、原因となる病気の治療の方が優先であり、それが治れば肥満も解消します。しかし、単純性肥満については、自分自身で生活習慣を改善していかないと、肥満の予防や肥満の解消にはつながりません。特に現代は、簡単に食べ物が手に入るため摂取カロリーは増大しがちです。その一方で、交通機関の発達や作業の自動化により、消費エネルギーが減少しやすくなっています。つまり、単純性肥満になりやすい環境にあります。
その結果、“肥満”が原因で起こる、いわゆる生活習慣病になる人の数は、年々増加傾向にあります。

肥満が原因で必要になる生涯医療費

例えば、単純性肥満が原因で起こる、2型糖尿病の場合の生涯医療費を考えてみましょう。まずは、2型糖尿病の経過について考えてみます。

糖尿病は、一度発症すると、完治することはありません。2型糖尿病の人は必ずしもこの通りの経過をたどるわけではありませんが、医療機関を定期的に受診し、投薬治療などを受けていても、やはりある程度の年数が経過すれば、合併症を発症しやすくなり、その分の医療費も増えていきます。上記の経過をたどりながら、様々な合併症を発症した場合の医療費について、シミュレーションしてみましょう。

Aさんのケースで考えてみます。例えば40歳から49歳までは、糖尿病に対する受診費用と投薬治療費のみですが、50歳頃に高血圧を発症すれば、医療費が追加されます。40歳で糖尿病にならなかった人と比べると、52歳頃には月額1万5千円以上、55歳頃には月額で2万円以上(年間でおよそ25万円以上)の医療費がかかる計算です。
さらに、糖尿病性腎症による腎機能障害が現れると、人工透析が必要となります。Aさんは58歳で人工透析が始まっていますので、この通りの経過をたどる場合、60歳代になる頃には年間でおよそ400万円から600万円の医療費が追加されることになります。

しかし、糖尿病を発症する40歳未満の頃から、生活習慣に十分留意し、“肥満”を招かない生活をしていれば、これらの生涯に必要となる医療費が不要になるかもしれません。

  • “肥満”って、簡単に言いますけど、実はこれだけの医療費を生涯にわたって払い続ける可能性がある、というものなのですね。今は健康だと思っていても、それまでの生活習慣が、生涯医療費にこれだけ影響するって、怖いですよね。私も気を付けます!
  • そう、その意識が今回の差がつくポイント!
    これで明日もすこやか、すこやか!

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