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そのにおい、気付いていますか?

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最近、満員電車に乗ると汗のにおいがむっとして「臭い!」と思っちゃう。でも、自分のにおいって気づかないから、もしかして人には臭いと思われてるのかな?「加齢臭」という言葉を聞くとドキッとするし、どうしたらにおいに気づいたり予防したりできるんだろう?

汗が臭いのは「悪い汗」

汗イコール「臭い」と思っている人も多いのではないでしょうか。ところが、そもそも汗自体ににおいはありません。汗が臭うのは体の中に原因があることが多いのです。

汗には無臭の「よい汗」と臭い「悪い汗」があります。よい汗は小さな粒でサラサラしてすぐに乾き、ミネラルは少量なので効率よく体温調節ができますし、においもありません。一方悪い汗はダラダラとたくさん流れ、べたべたで乾きにくく、体温調節ができません。アンモニアや乳酸などが含まれているため、においが強く、代謝に必要なミネラルも汗と一緒に失われてしまうので、太りやすい体質にもなります。

また、汗をかいてから時間が経つごとに皮膚の雑菌によって分解され、におい物質が発生するので、汗をかいたらすぐ拭く、汗をすぐに蒸発させる衣服を着るなど、においを出さない工夫も必要です。

汗をかかないと臭い汗になる

汗をかく一番の目的は体温調節です。汗を出す汗腺は約500万ありますが、実際に働いている能動汗腺は約半分の230万ほどです。汗腺は汗を分泌するだけでなく、血液中の水分やナトリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄などの貴重なミネラルを取り込み、ろ過するという重要な働きをします。ろ過されたミネラルは再び体内に吸収され、代謝などに使われます。

臭いから嫌といって汗をかかないと能動汗腺が少なくなって濃度の高い悪い汗になり、ますますにおいの強い汗になります。また、汗をうまくかけないと熱中症や冷房病、自律神経失調症などさまざまな不調や病気を引き起こす可能性があります。積極的に汗をかき、汗腺を鍛えて無臭のよい汗をかける体になりましょう。

疲労やストレスも臭い汗の元に

ほかにも汗が臭くなる原因はあります。特に30~40代以降の人に増えているのが、「疲労臭」と「ストレス臭」です。
疲れると体にアンモニアが増えますが、ふだんは肝臓のオルニチン回路で処理されます。ところが、過労で肝機能が低下すると処理が滞り、体に広がったアンモニアが汗から出て「疲労臭」になります。
ストレスが強いと、ホルモンの影響で皮脂腺の働きが活発になり、皮脂が増えます。同時にストレスは活性酸素を増やすので、この2つが結びつき、皮脂が酸化して「加齢臭」と同じようなにおいが発生します。これが「ストレス臭」です。
いずれも体からのSOSサインなので、生活習慣を改善して休養を取り、疲れやストレスを解消しましょう。

ストレス臭と同じようなにおいの「加齢臭」は、メタボリック症候群や更年期などさまざまな原因で男女共に発生しますが、共通しているのは腸内バランスの崩れ。腸内に悪玉菌が増えると、悪玉菌が発する毒素が血中に流れ込み、汗に溶けて臭いにおいになるのです。この毒素はアレルギーや生活習慣病の原因にもなるといわれています。ビフィズス菌などの善玉菌を多く摂り、バランスのよい食事をして、腸内を若々しく整えることがにおい解消にも大事です。

また、すっぱいにおいを出す「ダイエット臭」に悩まされている人も増えています。食事制限だけでやせようとすると、エネルギー源である炭水化物やたんぱく質が不足し、体は飢餓状態に陥り代謝が低下します。体は蓄えていた中性脂肪を燃焼してエネルギーに変えようとしますが、代謝低下のために脂肪酸が完全に燃焼されず、余分な脂肪酸が血中に増加。これが汗に混じり脂っぽいにおいを発します。さらに、食事制限を続けて空腹のまま体内の脂肪酸を燃焼し続けると、脂肪酸はにおいの強い「ケトン体」という物質に合成されます。ケトン体が血中に増えると、汗ばかりではなく息や尿までがツーンとした強烈な酸っぱいにおいになります。
ダイエット臭を発生させないためには、栄養バランスを保ったまま食事を減らし、運動で代謝を高めるという正しいダイエットを行うことが大切です。

汗が臭くなる原因チェック

上記のように、においの原因はさまざま。自分のにおいが気になるなら、その原因を知り、原因に合った対策を行いましょう。

  • 汗をかいてもすぐふかない
  • 入浴はシャワーですませることが多い
  • 緑黄色野菜や果物をあまり摂らない
  • なるべく汗をかかないようにしている
  • 疲労やストレスを強く感じている
  • 食事制限をしている

夏の汗とにおい対策

汗が臭くなるのは時間が経つごとに皮膚の雑菌によって分解されて、におい物質が発生するためです。におい始めるまで1時間ほどかかるので、汗をかいてすぐにふけば、においは出ません。また、汗をすぐ蒸発させられるよう、吸水性に優れた綿や絹、速乾性のある素材の服を選びましょう。

さらに、汗腺の機能を高め「よい汗」をかける体にすることも重要です。汗腺は使えば使うほど機能が高まり、使わないでいると弱まります。特に40歳を過ぎると能動汗腺が減ってくるので、ウォーキングなどの有酸素運動や入浴時の汗腺トレーニングで、全身の汗腺機能を高めましょう。汗腺を鍛えれば、体温調節ができるようになり、汗のにおいも抑えられます。また、食生活で体の中からのにおい対策も心がけましょう。

汗腺トレーニングを行う

運動不足やエアコン漬けで汗をかかない生活をしていると汗腺の機能が低下します。入浴時の「汗腺トレーニング」で、無臭の「よい汗」をかける体になりましょう。
やり方は、42~43℃の熱めの湯を湯船に1/3から半分ため、浴槽の中に置いた風呂いすに腰掛けて、ひじから先と、ひざから下をつけ、10~15分手足浴をします。高温のお湯で一気に汗をかくことで、汗腺の機能を高めます。ただし、皮膚の弱い人は短い時間にするか、少しぬるめの温度にしてください。手足浴の後は、ぬるいお湯を足して全身浴や半身浴でリラックスしましょう。
入浴後のクールダウンの方法も重要です。タオルで軽くおさえるように体を拭き、汗を十分に出しますが、エアコンや扇風機で体を冷やすのは禁物。急激に汗をひかせると汗腺を鍛えられません。暑ければうちわを使ってゆっくり自然に汗をひかせましょう。

和食中心の食生活に

体臭と食生活には深いかかわりがあります。においの元になる活性酸素を抑えるビタミンCやE、β-カロテンなどのポリフェノールを豊富に含む抗酸化食品がおすすめ。抗酸化食品は腸内環境を整える効果もあります。積極的に摂りたいのはほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜とリンゴやバナナなどの果物です。
また、肉類や動物性脂肪の多い洋食より、魚や野菜、海藻がとれて脂分が少ない和食のほうが体臭を減らすには適した食事です。加えて腸内バランスを整える食物繊維、ビフィズス菌や乳酸菌、オリゴ糖もにおい予防に貢献します。

メカブでスッキリ消臭

ワカメの根の近くにできるメカブは、ワカメの有効成分が凝縮されています。特に粘り成分であるフコイダンにはにおいを包みこんで排出させる働きがあります。メカブはしょうゆで和えたり、納豆やオクラと混ぜたり、サラダやみそ汁に加えてもいいでしょう。炭水化物やたんぱく質も併せて食べるのが消臭のコツです。ちなみにモズクもメカブと同じくらいのフコイダンが含まれています。

いい汗は臭くないのね。
お風呂とメカブでいい汗かこうっと♪

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