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胃食道逆流症の症状と対策

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この頃、食べ過ぎなのか、飲みすぎなのか、朝起きぬけに胸焼けがすることがある。病院に行くほどのつらさじゃないけど、放っておいていいのか悩むところ。自分でできる改善法があったら、知りたいな……。

胃の中のものが食道を逆流

胃食道逆流症は胃の中にある胃液や胃酸などが食道まで逆流して、胸やけやすっぱいゲップ(呑酸。どんさん)などの不快な症状を起こす病気です。もともと高齢者や欧米でよくみられる病気でしたが、食生活の欧米化などで、若い人にもみられるようになってきました。

胸焼けや呑酸といえば逆流性食道炎がよく知られていますが、胃食道逆流症は大きく「逆流性食道炎」と「非びらん性胃食道逆流症」に分けることができます。

「逆流性食道炎」は食道粘膜にびらん(赤くただれた炎症部分)などの病変が見られるもので、「非びらん性胃食道逆流症」は、びらんなどが見られないのに不快な症状が現れるものです。また、食道の粘膜に炎症があっても症状がない「無症候性逆流性食道炎」もあります。

胃の中は食べ物を消化するために出る胃酸によって強い酸性になっていますが、胃には酸から自らを守る機能があります。一方、食道には酸を防御する機能がないので、なんらかの原因で胃酸などが逆流すると胸焼けなどのの不快な症状が起こる可能性があります。

食道以外に現れる症状も

そもそも食道と胃のつなぎ目には下部括約筋という筋肉がついていて、酸が食道に上がってこないように閉じられています。また、食道は横隔膜を貫く食道裂孔を通って胃に通じているので、横隔膜によってしっかり支えられています。

胃の内容物が逆流しやすくなる原因は、年齢とともに下部食道括約筋のしまりが悪くなってきたり、食道裂孔がゆるんできたりすることにあります。食道裂孔がゆるんで胃がはみ出す「食道裂孔ヘルニア」になると、胃食道逆流を助長します。食道裂孔ヘルニアの原因は腹圧の増加なので、骨粗しょう症などのために腰が曲がり、前かがみの姿勢になっている高齢者や、肥満の人、妊娠している人などがかかりやすくなります。

逆流性食道炎になりやすい人は油っぽいものをよく食べる、飲酒の機会が多い、過食、ストレスが多いなどの胃液をたくさん分泌する生活習慣を持っている人です。

一方の非びらん性胃食道逆流症は、食道粘膜が通常より過敏になっているため、少しの胃酸の逆流でも敏感に反応して症状が現れます。また、胃酸の逆流に関わらず、食道のぜん動運動などの機能に問題があったり、ストレスや睡眠障害など心理的な原因によって症状が出ることも考えられます。

<逆流性食道炎の特徴>
・油っぽいものをよく食べる人に多い
・飲酒の機会が多い人、過食しがちな人に多い
・ストレスがある人に多い

<非びらん性胃食道逆流症の特徴>
・食道粘膜が過敏になっている
・食道のぜん動運動などの機能に問題がある
・ストレスや睡眠障害がある人に多い

胸やけ、呑酸が胃食道逆流症の主な症状ですが、以下のような食道以外に現れる症状もあり多彩なので、知っておくと早めに医療機関にかかるきっかけとなるかもしれません。

●胸の痛み
食道への刺激が強いと、胸がしめつけられるような痛みを感じる。

●胸の痛み
食道への刺激が強いと、胸がしめつけられるような痛みを感じる。

●胃もたれ
胃の中の食物を消化したり、腸に送り出したりする動きが弱く、食べ物がいつまでも胃に残ってしまう。

●のどの違和感
逆流した胃酸により炎症が起き、痛みや違和感がある。声がかすれたりすることもある。

●咳・気管支炎
逆流した胃酸を気管に吸い込んで、気管支が炎症を起こす。

●耳の痛み
食道への刺激が、時には耳の痛みとしても感じられる。

胃食道逆流症になりやすい人

あなたは大丈夫? 胃食道逆流症になりやすいかどうか、食生活や生活習慣をチェックしてみましょう。

  • 過食傾向がある
  • 早食い
  • 食べてすぐ寝る
  • 高脂肪食が好き
  • アルコールをよく飲む
  • タバコを吸う
  • 太りすぎ
  • 前かがみ姿勢になりがち

1つでもチェックのある人は胃食道逆流症に注意が必要です。下記に紹介する生活改善法を実践しましょう。

肥満は最大のリスク

不快な症状は日常生活の改善だけでも緩和されることがあります。暴飲暴食、早食い、食後すぐに寝ることは、3大悪なのでやめましょう。また肥満は胃食道逆流症を引き起こす最大のリスクです。食べ過ぎは胃酸の分泌を増やし、胃内を圧迫します。食生活の改善や運動習慣など肥満解消に努めてください。

胸焼けしやすい食品を避ける

フライや天ぷらなど油っぽいもの、脂肪の多い食物、ケーキやチョコレートなどの甘いもの、ミカン類やパイナップルなど酸っぱいものや刺激のあるもの、コーヒー、紅茶、アルコール類、タバコなどは胃酸の分泌を高めます。また、胃内での停滞が長いため逆流を起こしやすいとされています。アルコールは胃酸分泌を高めるだけでなく、下部括約筋をゆるくします。

寝るときは上体を高くする

食後すぐ横になると、胃の中の胃酸が逆流して食道にたまりやすくなってしまいます。食後1~2時間は横にならないようにしましょう。夜寝るときに胸やけが強い場合は、寝る前の食事は避け、夕食の量は少なめにし、さらに上体を高くして寝ると効果的です。クッションやマットを折り曲げて10~20㎝程度高くなるように工夫して。横向きに寝るときは、左側を下にするとよいといわれています。うつ伏せ寝は胃などを圧迫するので避けましょう。

※胃下垂や胃もたれなど、疾患によって対処法が異なる場合があります。迷ったら、かかりつけ医に相談しましょう

お腹を圧迫しない

腹圧が上がると胃から食道に逆流しやすい状態になります。重たいものを持たない、排便時にいきまないことを心掛けて。またおなかを圧迫する前かがみの姿勢を改善し、きついコルセットやガードルでお腹をしめつけることもやめましょう。

きついガードルはNG!?
やっぱり生活習慣の改善が大事よね♪

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