サワイジェネリック・フィロソフィ コミュニケーションのこだわり
“みんながよくなる”ための情報発信

広報・IR室長髙良 恭志

広報・IR室角川 亜由美

広報・IR室の仕事とはどんなものなのか

髙良

まず、一般的なことをお話しします。

当社についての情報を、社外の皆さまにお伝えしたり、反対に社外の情報を社内に伝えたり、そのように「情報」を起点に社内外のさまざまなステークホルダーと双方向にコミュニケーションを行うことが、私たちの仕事です。

そして、沢井製薬の場合、その柱となっているのが、「4R」と呼ぶ4つの取り組みです。

4Rの1つめは、「PR(Public Relations)」です。PRというと、広告宣伝のイメージが強いかもしれません。もちろんその要素もありますが、当社のことを新聞や雑誌、テレビ番組、Webサイトなどのさまざまなメディアをとおして広く正しくお伝えする活動、いわゆる「広報活動」とのセットが当室に課された仕事です。

2つめが、投資家とのコミュニケーション活動である「IR(Investor Relations)」です。これは決算発表や決算説明会をとおして、株主・投資家の皆さまに当社の業績や財務状況、業界動向や今後の見通しなどをお伝えする活動になります。

3つめが、社員とのコミュニケーション活動である「ER(Employee Relations)」です。これは社内報などをとおして、沢井製薬グループのさまざまな取り組みを社員に伝えるものです。

そして4つめが、企業の社会的責任を果たす活動である「CSR(Corporate Social Responsibility)」です。国際社会の共通の目標であるSDGsとも密接に関連していて、当社の強みやリソースを活かしながら、さまざまな社会貢献活動を展開しています。

角川

企業には多くのステークホルダーがいます。当社でいえばお薬を使用される患者さん、医療に携わる方々、株主の皆さま、協力会社の方々、そして社員といった人たちです。当室の業務とは、前述のとおり、そうした「ステークホルダーとさまざまな形でコミュニケーションをとること」といえるのです。

髙良

そんなお仕事ですので、なんでも屋ではありませんが、業務の枠を若干飛び越えながらいろいろなところに首を突っ込んでいます。当室のメンバーは、「それ面白そうだね、やってみよう!」といった “やりたがり” の人が多いかもしれませんね。

広報・IR室の活動と企業理念の関わり

角川

注力している取り組みの一つに、健康情報サイト「サワイ健康推進課」の運営があります。当サイトでは、皆さまに普段から健康への意識を高く持っていただくための、さまざまな健康情報を提供しています。病気になってお薬を使う前に病気を予防していただく、というのが目的です。

製薬会社が、なぜ、病気の予防に力を入れるのか。それではお薬が売れないのではないかと思われるかもしれませんが、当社の企業理念の中に“人々の健やかな暮らしを実現する”という言葉があります。お薬で治療していただくことも大事ですが、病気を予防していただくことの方が皆さまにとってはなによりも大切、という考えです。当社はそんな理念にもとづいて、10年以上にわたって当サイトを運営しています。

一方で、CSRでありつつPRでもあるという、両者の特色をあわせ持つ活動も少なくありません。例えば、当社が協賛したあるイベントでは、子どもたちの夏休みの自由研究に活用していただけるよう、当社社員による特別授業やクイズをとおして、ジェネリック医薬品を正しく理解していただく企画を行いました。保護者の方も一緒に参加されますので、大人の方々にもジェネリック医薬品とはどんなものかをお伝えすることができました。

また、チャリティマラソンで集まったお金で病気の子どもたちにプレゼントをするというイベントに協賛した際には、学研さまとのタイアップで制作した学習教材「まんがでよくわかるシリーズ『ジェネリックのひみつ』」をコンテンツに使って、ジェネリック医薬品についてわかりやすく紹介しました。

最近は多くの方々にジェネリック医薬品のことを知っていただけるようになりましたが、一方で「ジェネリックは安かろう、悪かろうなのでしょう?」と思う方もまだ少なからずいらっしゃいます。だからこそ、先程のような社会貢献活動とあわせて「ジェネリック医薬品メーカーだからこそ、新しい技術や情報を活かしたお薬を作っている」ということをお伝えして、正しい理解を進め、不安を払拭することが、とても大切だと考えています。

“対面”で直接伝えることの大切さ

髙良

株主や投資家の皆さまとのコミュニケーション活動となるIRに関しては、事業の担い手が直接お伝えすることが重要だと思っています。もちろん私たち広報・IR室のメンバーも代弁者ではあるので発信するのですが、やはり社長や役員が直接、株主や投資家の方々にご説明すると、お伝えしたいことの伝わり方が全然違うなと感じます。

また、機関投資家だけではなく個人投資家の皆さまに対しても、なるべく直接コミュニケーションをとらせていただこうと、日本全国で説明会を開催しています。こうした説明会でも、やはり業績の説明だけではなく、ジェネリック医薬品がどうやって製造されているのかや、ジェネリック医薬品を使うことでいかに社会に貢献できるのかといったお話をさせていただいています。ジェネリック医薬品メーカーだからこそ、そこは丹念にお伝えしていかなければならないなと考えています。

角川

社員とのコミュニケーション活動であるERでは、特に社内報に力を入れています。各々が自分の担当業務にのみ集中していると、例えば、「研究職の人はこんな取り組みをしている」とか、「実はこんな海外展開をしている」といった他部署の情報がなかなか入ってきません。だからこそ、さまざまな情報を共有し、社員同士の相互理解を図る場を提供することが大事だと考えています。社内報は“いかに読んでもらうか”が肝心ですので、人気のある連載企画などにも力を入れています。

それとあわせて展開しているのが、当社の企業理念を浸透させるプロジェクトです。このプロジェクトでは、企業理念を特に体現するような活動をした社員を毎年選出し、表彰しています。

髙良

当社の社員は半分以上が中途入社で、今後も人員はさらに増えていくでしょう。だからこそ企業文化を醸成し、同じ方向を目指していくためのこうした取り組みがより大切です。社内報は先日、イントラネットを使って電子化し、トップマネジメントの発言・想いや社内の動向を、よりタイムリーに発信できる形にリニューアルしました。

社員でありつつ半分は社外の人間でもある

角川

すべての情報発信に通じるのが、“一方通行”では情報は伝わらないということです。こちらからただ「すごいでしょ」「当社を好きになってください」と一方的に言うだけでは、やはり聞いていただけませんよね。情報を受け取っていただくためには、相手のニーズや背景をきちんと踏まえたうえで発信すること。そのためには相手が何を必要としているのか、どんなことに困っているのかといった“情報収集”も重要なポイントになってくると思います。

髙良

だからこそ私たちは、沢井製薬の社員でありつつ、半分は外の人間でなくてはいけない。要するに、投資家さまから新聞記者さままで、社外のすべての方々にとって、何かあったらまっ先に話せる存在でなくてはならないと思うのです。

ある患者団体の方から、こんなメールをいただいたことがありました。「この病気にかかると、定職に就くこともままなりません。それにも関わらずジェネリック医薬品が出ていないため、お薬を買うことが大きな負担となっています。ぜひジェネリック医薬品を出していただけないでしょうか」と。

もちろん当社でも既に検討しており、さまざまな理由から現時点では実現していない経緯があるのですが、このご意見を担当部門に伝えたところ、あらためて検討すべきではないかという動きが起こりました。すべてのご要望にお応えできるわけではありませんが、私たちがしっかり受け止め、社内に発信していくことがとても重要だと思っています。

広報・IR室の活動が、どう患者さんのためになるか

角川

「患者さんのために」を考えると、やはり取り扱う情報はニーズに沿ったものであることが大前提となります。それらを発信してこそ、患者さんは本当に必要とする情報を手に入れられ、新しい気付きや、当社に対する新たな価値も感じていただけるのかなと思います。

髙良

患者さんのお役に立ちたいからこそ、ジェネリック医薬品を正しく理解していただけるように努める。それが、情報を発信するうえでなによりも大切だと思っています。というのも、これはジェネリック医薬品の宿命かもしれませんが、今なお、ジェネリック医薬品に対する間違った情報が世の中にはあります。それに対して「正確にはこうなのですよ」と丁寧にお伝えし、“ボタンの掛け違い”を正していく。

それにより、患者さんは低価格で使いやすいジェネリック医薬品を安心して使うことができます。それこそが私たちにとって、当社の企業理念「なにより患者さんのために」を一番体現することだと思うのです。

さらには、そうすることで医療保険の財政にも貢献できますし、もちろん当社の売上にもつながりますし、ひいては世界の将来のためにもなる。近江商人の「三方よし」ならぬ、「五方よし」ですよね。つまり、当社の企業理念を体現することで、全部がよくなるというわけです。私たちの役割とは、それを実現するための「語り部」になることだと思っています。

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