本文へスキップ

多部署を巻き込み、製品をかたちにする。

A.T
関東工場 生産技術部 生産技術課
2022年 新卒入社

現在の業務内容と入社後に経験された業務内容を教えてください。

現在「(1)新製品の立ち上げ業務」と「(2)既存製品のサポート業務」に従事しています。(1)は、新製品の発売に向けて研究開発本部が設計したレシピをもとに、実験室スケールから工場スケールへと製造規模を大きくしても同等の品質が得られるよう、製造機器の条件を決定しその内容を文書化する仕事です。研究開発本部のみならず、工場内外の多くの部署と協力しながら進めます。(2)は発売済みの製品に対する業務で、製造中のトラブル対応や生産性向上に向けた検討を行います。このほか、入社後には「(3)有効成分のマルチソース化検討」に携わりました。同一の有効成分を複数原料メーカーから購入することで、医薬品の安定供給に努めています。入手した原料について、品質や製造性に問題がないことを実験室スケールで試作し評価する仕事です。

現在の仕事のやりがい、面白さを教えてください。

現在従事している2つの業務に共通していますが、課題やトラブルを乗り越えて品質の担保された製品を作り上げることができた時には大きなやりがいを感じます。生産技術課は直接、製造や品質試験を行わないため、「課題やトラブル」に対処するには他部署との連携が不可欠です。医薬品の安定供給を続けるためにも、短期間で対策を講じる必要があり、スケジュール調整や合意形成に難しさを感じることも多いですが、自分が伝えたことを他部署の方が実行してくれた時はバトンが繋がったような一体感があります。また工場内の部署だけではなく、研究開発本部の部署と連携して仕事を進める場面も多いため、幅広い分野の情報に接することができるのも醍醐味の一つです。

あなたの職種では、どのような経験やスキル、マインドが求められますか?

知識を深めるための知的好奇心、検討内容をわかりやすく伝えるための文章力、トラブル原因を探るための論理的思考力…など必要なスキルはたくさんありますが、最も重要なスキルは「関係構築力」だと考えています。生産技術課の業務は幅広い分、求められる知識量も膨大です。それを補うために、他部署のより精通している人へ気軽に問い合わせすることができる関係作りが不可欠です。困難な目標を達成するために、自分から他者を巻きこんで解決に導いた、そんな経験がある方は活躍できる素養があると思います。さらに、柔軟で前向きなマインドがあると活躍の可能性は高まります。トラブルに全く同じものは少なく、思いがけないタイミングで生じることが多いからです。

あなたが沢井製薬へ入社を決めた理由を教えてください。

入社を決めた理由は、会社規模が大きく、「病気がもたらす不利益を薬を通じて少なくしたい」という自分の就職活動の軸を満たすことのできる環境だと感じたからです。また、採用面接において自分の思いや考えを十分に引き出していただき、「採用試験を受けた会社の中で一番伝えきった」と実感できたことも後押しになりました。実際に入社すると面接での印象通り、入社1年目でも役職者から意見を求められることも多く、年齢や経験年数を問わず各々の意見に耳を傾けてくれる風通しの良さを感じています。

就職活動の際に検討していた業界、着目していたポイント、会社選びの軸を教えてください。

幼い頃より花粉症の症状が重く、薬で日常を取り戻す経験を何度もしていたこと、また大学在学中に病気になったことをきっかけに医薬品業界に興味を持ちました。大学では生命科学を専攻し、創薬や診断方法の確立を目指す研究を行う研究室に所属していたため、就職活動では製薬企業に加え、先輩方の就職先でもある臨床検査薬メーカーやCROへもエントリーしました。会社選びの際には「薬を通じてどのような形で患者さんに貢献しているのか」という点に着目し、企業の取り組みと仕事を通じて実現したいことを照らし合わせていました。さらに募集職種が「話好きで、他人のためならば大きな力を発揮することができる」という自分の性格にあっているかも確認していました。

就職活動の時にやっておいてよかったこと(もしくは、やっておいたらよかったなと思ったこと)を教えてください。

やっておいてよかったことは、時間の許す限り興味のある会社の説明会へ参加したことです。元々興味を持っていた医薬品から派生して、原薬メーカーや医療機器メーカー、受託製造メーカーなどのイベントに参加しました。たくさん情報を得ることによって自分の思いを明確にすることができ、企業選びや面接での回答の納得感を高めることができたと考えています。一方、やっておいたらよかったことは、業務体験を通じて直接職場に足を運ぶことです。就職活動中にコロナウイルスが流行し、オンラインでの情報収集を余儀なくされましたが、自分の目で職場を見学できればより解像度の高い情報を得ることができたと思います。

今後の目標、キャリアプランを教えてください。

今後の目標は、製剤や製造に関する知識をもっと深め、トラブルの要因を調べる際の引き出しを多く持つことです。
添加剤の配合目的や特性、また自工場が所有する製造機器の特徴など、学ぶべきことはたくさんあると日々痛感しています。多くの検討や試作を通じて、製造条件を自分で考え、得られたデータから事象を考察する練習を重ねていきたいです。また、将来的には研究開発部門においても経験を積んでみたいと考えています。製法の意図を理解でき、高品質な製品を安定的に効率よく生産するための方策を考えられるような、製品に対する視座が高い人材を目指しています。

ある1日のスケジュール

  • 8:30 出社

    朝礼で1日のスケジュールを確認した後、メールをチェックします。

  • 10:00 製造立ち合い

    製造条件を検討している製品の製造に立ち合い、性状やパラメータを確認します。

  • 13:00 資料作成

    検討結果を上司に口頭で報告後、その内容を報告書にまとめます。

  • 16:00 問い合わせ対応

    他部署からの質問に回答するため、製造データや検討の経緯などを調べます。

  • 17:10 退社

    最後に明日の予定を確認し本日の仕事は終了です。

最後に、業務の年間スケジュールで繁忙期の時期などあれば、時期と理由を教えてください。

新製品発売準備および査察対応のため、5月〜6月、10月〜12月は繁忙期となります。
また、新製品の工場実験・文書制定のため、7月〜9月も業務が集中する時期です。
なお、既存製品のサポートや有効成分のマルチソース化検討などの業務も随時対応しており、年間を通して一定の業務量があります。

※こちらの掲載情報は2025年3月末の情報です。

生産部門の社員たち

社員紹介一覧へ戻る
2027年度
ENTRY
新卒採用
2026年度
ENTRY
新卒採用