始まりを描く。製品の第一歩を創る。
現在の業務内容と入社後に経験された業務内容を教えてください。
製品企画部の主な役割は、「製品コンセプトの立案」と「事業性評価」です。
「製品コンセプトの立案」では、Unmet medical
needs、すなわち患者さんに加え医療関係者の未だ充たされていない医療ニーズを把握し、利便性や使用性が向上するようコンセプトを検討しています。製品企画部の案をもとに、他部門と連携し、必要性・実現性・製造性・経済性を含めた多角的な視点から議論を実施し、コンセプトを決定していきます。
「事業性評価」では、上市までに必要な研究開発投資、上市後の売上、製造原価、販管費等の予測をもとに経済性評価を実施します。さらに、不確実性を考慮した感度分析や係数化できない定性的なRisk/Opportunity分析を行い、新製品の総合的な価値評価を実施することで、トップマネジメントの意思決定をサポートしています。

現在の仕事のやりがい、面白さを教えてください。
事業性評価に基づく開発品目の選定や開発継続可否提案を実施することで、会社の重要な意思決定に関与することができます。自分の仕事がプロジェクトの帰趨、さらには会社の業績に影響すると考えると、非常に大きな責任を感じるとともに、提案が承認された際の達成感も大きいです。
また、研究開発の初期段階から薬事承認されて発売されるまでの製品ライフサイクル全てに関与するため、研究開発本部だけではなく、生産本部、信頼性保証本部、営業本部、および製品戦略部門との議論を重ねることができ、非常に幅広い情報を扱えることが製品企画部の魅力です。様々な立場からの協働のもと一つの製品が世に出ていく様子を肌で感じられる面白い部署だと感じています。
あなたの職種では、どのような経験やスキル、マインドが求められますか?
多角的な視点と論理的な思考を持つことが大切です。
例えば、事業性評価を行う際は、経済性のような定量的な評価に加えて、自社の技術面や製造面の課題把握、該当する薬効群の将来的な医療上の位置づけとそれに基づく自社のマーケティング戦略など、緻密で定量的な分析に加えて、研究開発の枠にとどまらず、様々な角度から情報を集約して分析・評価する必要があります。製品コンセプトを提案する際は、製品の特徴や患者さん・医療関係者のニーズを把握すること、特に顕在化しているニーズだけでなく潜在的なニーズも含めて多角的な視点から考察することで、より深い議論を可能にします。
また、取り扱う情報量が多いため、情報リテラシーを高めることも非常に大切です。特にConfidentialityの高い情報の取扱いには気を配る必要があります。
余談ですが、研究者と異なり1日中デスクワークのため、正しい姿勢を維持することがとても大切です。

あなたが沢井製薬へ入社を決めた理由を教えてください。
当初、ジェネリック医薬品は単に価格の安い医薬品というイメージが強かったのですが、実際は患者さんや医療関係者のニーズに合う、ある意味では新薬よりも優れた医薬品を目指して開発・製造をしていることを知りました。患者さんの服薬アドヒアランスを向上させ、治療に対して少しでも前向きになることができる製品を創りたいと感じるようになったことがきっかけです。ジェネリック医薬品のリーディングカンパニーである沢井製薬なら、どんな会社よりも多くの新製品の開発を経験することができ、より多くの人の力になれると思いました。
入社して感じた沢井製薬の魅力は、何よりも優しい人が多いことです。上司、先輩、同僚たちが困ったときにはお互いに積極的に助け合えるとてもフレンドリーな部署ですので、安心して業務を進めることができています。
就職活動の際に検討していた業界、着目していたポイント、会社選びの軸を教えてください。
大学では、臨床検査技師の資格を取得し、大学院では大腸菌に関する研究を行いました。
医療に関わる知識を学び、医療を通じて多くの人々の健康に貢献したいと感じたところから、医薬品メーカーへの就職を希望しました。
会社選びの軸は、一緒に働きたいと思える人に出会えるかをポイントとしていました。コロナ禍での就職活動であったため、インターンシップや面接もWeb開催が多く、なかなか会社の雰囲気を感じ取ることが難しかったなか、沢井製薬の面接は雰囲気がとても柔らかく、リラックスして話すことができました。終わった時にポジティブな気持ちになれたことを覚えています。

就職活動の時にやっておいてよかったこと(もしくは、やっておいたらよかったなと思ったこと)を教えてください。
なるべく多くの人にエントリーシート(ES)を見てもらうことです。
ESは自分自身の思いや経験が詰まっているので、他人に見られることに恥ずかしさも感じますが、一人でES作成を続けていると、本当に言いたいことがぶれてしまったり、初見の人には伝わりにくい文章になってしまったりしていました。そんなときに、大学の先生や、先輩、友人など多くの立場の人に文章を見てもらえたことで、自分の気持ちが整理でき、伝わりやすい文章に改善できたように感じます。一人で悩まずに、ぜひ、周りの人にたくさん頼ってみてください。きっと力を貸してくれるはずです!
今後の目標、キャリアプランを教えてください。
疾患領域や剤形の異なる多くの新製品の研究開発に関与することで、知識と経験値を高め、業務の幅を広げて自分のCapabilityを向上していきたいです。コンセプト立案や事業性評価の業務を重ねるなかで、製品ごとに考えるべき視点を養い、製品価値最大化に貢献していきたいです。また、これまで先輩方に教わってきた知識やノウハウを後輩に伝え、会社の発展に貢献する人材となれるように努力していきたいです。自分の知識や経験をもとに、社内外から頼りにされる、「余人をもって代えがたい存在」となることが目標です。
社内にはまだまだ話したことがない方がたくさんいるため、人脈の強化を図ることも目標です。他部署・他部門の方にも安心してやりとりをしてもらえるように、日常のコミュニケーションを大切にしていきたいです。
ある1日のスケジュール
最後に、業務の年間スケジュールで繁忙期の時期などあれば、時期と理由を教えてください。
事業性評価やコンセプト立案は、申請時期や承認時期に左右されないため、特定の繁忙期や閑散期があるわけではありません。
※こちらの掲載情報は2025年3月末の情報です。