責任があるから、妥協しない。
現在の業務内容と入社後に経験された業務内容を教えてください。
現在は、既承認医薬品に関する薬事業務(薬事戦略策定、規制当局との折衝、適切な申請書類作成)、医療機器の上市に向けた対応、社内薬事教育実施などの業務を担当しています。
薬制部の前は同じ信頼性保証本部の製品情報部表示デザイングループにて、医薬品包装の表示・デザイン作成、医療機関向け包装変更お知らせ文書作成を担当していました。

現在の仕事のやりがい、面白さを教えてください。
医薬品の製造販売承認取得後は、製造販売業者が責任を持って、その承認事項を適切に維持管理していく必要があります。承認事項に変更が生じた品目には、適切な薬事手続き(承認事項の変更等)を、今後製造販売しない品目については承認整理を行います。薬制部は、承認事項から外れた医薬品が製造されることがないよう、変更に対しての速やかで適切な判断と薬事対応が求められます。医薬品の安定供給や品質維持への責務を日々実感していますが、その分やりがいも大きい仕事です。
あなたの職種では、どのような経験やスキル、マインドが求められますか?
およそ800品目の医薬品ラインナップを有する沢井製薬では、それぞれの医薬品に対して多種多様な変更が発生しています。薬事担当者は、社内関連部門と連携を図りながら薬事戦略を立案し、規制当局への申請および折衝窓口として、コミュニケーション力やスケジュール調整力が培われます。また、薬事規制や業界状況は常にアップデートされますので、最新情報を収集し、判断する力が求められます。知的好奇心の高い方や変化に柔軟な方は、やりがいを持って業務に取り組んでもらえると思います。

あなたが沢井製薬へ入社を決めた理由を教えてください。
正直なところ、就職活動までジェネリック医薬品を強く意識したことはありませんでした。一次面接において、面接官から、多様な製品ラインナップを有し、安定的に患者さんに供給する沢井製薬の責務について説明してもらい、社会的な価値や強みに共感したことが入社の決め手となりました。入社後も、企業理念「なによりも患者さんのために」が決して表面的なものではなく、沢井製薬の意思決定の軸となっていると感じています。薬制部では、法令遵守を念頭におきながら、薬事対応を通じて医薬品の安定供給や品質の維持に努めています。
就職活動の際に検討していた業界、着目していたポイント、会社選びの軸を教えてください。
新卒時は、学生時代の専攻である薬学の知識を活かして医療現場に貢献できる仕事を目指し、製薬メーカーの研究職を中心に検討していました。他製薬メーカーに入社し、体外診断用医薬品に研究職として配属された後、生化学や免疫学を反応原理とした試薬の研究開発や外部研究機関との共同研究を担当しました。プライベートな事情により退職することになったため、再度製薬メーカーを対象に転職活動を行ったところ、他社ではあまり目にしない募集職種であった医薬品包装の表示デザインを通じて医薬品の品質や安全性に貢献する仕事に魅力を感じ、沢井製薬に入社しました。

就職活動の時にやっておいてよかったこと(もしくは、やっておいたらよかったなと思ったこと)を教えてください。
新卒時の就職活動を振り返れば、企業説明会や採用面接は、各社の社風や価値観を実感できる、就職活動時にしか経験できない貴重な機会でした。視野を広げるため、他業界の説明会や面接にも参加しましたが、やはり医薬品業界で仕事をしたいという想いを再認識しましたので、他業界や他職種にも目を向けて幅広く活動することをおすすめします。
今後の目標、キャリアプランを教えてください。
現在の部署に異動して3年目に入りましたが、薬制部の業務は、患者さんが安心して服用できる医薬品の信頼性を“保証”する業務ととらえています。曖昧な判断はできませんので、薬事全般知識はもちろん、研究や生産現場、品質保証についての総合的な理解力や、科学的な知見に基づいた判断力を磨き、適切な対応ができるよう精進したいと考えています。「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(略して薬機法、医薬品医療機器等法)」を始めとする薬事に関する法令や規制の解釈は難しいですが、法令遵守を前提に、でも柔軟性も忘れずに、法令遵守のサポートができるような立場を目指しています。
ある1日のスケジュール
最後に、業務の年間スケジュールで繁忙期の時期などあれば、時期と理由を教えてください。
繁忙期のような波はありませんが、担当品目の審査状況や事情に応じて速やかな対応を心がけています。
※こちらの掲載情報は2025年3月末の情報です。