「正しい」データでこそ、品質と信頼性を築ける。
現在の業務内容と入社後に経験された業務内容を教えてください。
2022年4月1日から信頼性保証本部内に設置されたデータ・インテグリティ※1推進室(以下、当室)にて業務を行っています。当室は電子化業務で取り扱う“電子データの信頼性を保証する”活動を担う部署として設置されました。
医薬品の研究開発・製造・品質管理、そして全体の信頼性保証を行うために、コンピュータに依存しない業務はなく、紙業務から電子化業務へ移行が求められています。

また、DX(デジタルトランスフォーメーション)や医療機器の品質管理等を進めるにあたっても電子化が必要になります。電子化業務は効率化や利活用が求められる一方で、データの信頼性を保証・担保する必要があります。ここに当室のミッションがあります。
それ以前は、当室の前身の組織であるCSV※2推進室にて薬機法に基づく研究開発、製造、品質保証、安全性管理の各領域に関わるコンピュータ化された業務において、電子データの信頼性を保証する活動、ひいては医薬品の製品品質を保証する活動に従事しておりました。
※1 データ・インテグリティ:医薬品および医療機器の規制対象となるデータの信頼性を保証すること、ひいては医薬品および医療機器の製品品質を保証すること
※2 CSV:Computerized System Validation(電子データを取り扱う業務プロセス全体に対する信頼性保証活動)
現在の仕事のやりがい、面白さを教えてください。
電子データの信頼性を保証するということは、医薬品や医療機器の品質を保証することであり、”直接”患者さんのお役に立てることに繋がっています。ここに“貢献”や“やりがい”を感じています。また、多くの業務(他部署、ベンダー様含め)のデータを保証するため、多くの方との多くの学びがあります。
あなたの職種では、どのような経験やスキル、マインドが求められますか?
ものごとの”背景”を常に考える方、”なぜ・なぜ、さらになぜ”を考える方は、データを正しく保証することへの素養がある方だと思いますので、当室の業務にやりがいと達成感を感じられると思います。
電子データを保証するための各種規制やガイダンスが多く発出されている業務でもありますが、当室に入社してからお伝えしますので、この点はご安心ください。

あなたが沢井製薬へ入社を決めた理由を教えてください。
同じ業界でも、当室のように専門的な部署を構築している企業は少ないです。つまり、当社が当室に求める必要性や重要性を強く感じました。また、以下のことから当室、当社に将来性を感じたからです。
・データを保証する仕組みを構築できる人材は、専門的かつ、希少価値人材として、活躍できる
・電子化に伴って、DXなど成長がますます期待される業界・業務・部署であり、業界内でも強みを持った人材として、活躍できる
・業界活動にも参加でき、活躍できる
就職活動の際に検討していた業界、着目していたポイント、会社選びの軸を教えてください。
これまでは、IT業界を中心にシステム開発を担っていましたが、あるきっかけで、医薬品や医療機器が人々の生命や健康に貢献できるやりがいのある仕事ということを肌で感じることがありました。
医薬品や医療機器は、人々の生命・健康に直接関わる重要な業界です。企業を選ぶ際には、単に給与や福利厚生だけでなく、企業理念、社会貢献度、研究開発力など、多角的な視点から検討することが重要かと思います。

就職活動の時にやっておいてよかったこと(もしくは、やっておいたらよかったなと思ったこと)を教えてください。
自己分析や業界研究はもちろんですが、その前に多くの本を読むことと体調管理をしっかりすることかと思います。
本のジャンルは問いませんが、業界トップリーダーの考えなど、自分が世の中に貢献する場所を得るための多くの学びが本にはあります。また本から得た情報を活用すれば、面接やグループワークでも大いに役立ちます。最後は、100%で就職活動に臨めるように体調管理をしっかりしていただきたいです。
今後の目標、キャリアプランを教えてください。
医療機器の提供やAI(人工知能)の利活用が進められていくなか、医薬品だけでなく、さらにこれらの分野でも専門性を深めていき、そこで発生するデータを保証するスペシャリストになることです。
ある1日のスケジュール
最後に、業務の年間スケジュールで繁忙期の時期などあれば、時期と理由を教えてください。
特に繁忙期などはございません。対応プロジェクトのスケジュールによって波があるぐらいです。
※こちらの掲載情報は2025年3月末の情報です。