劇物の取扱いに関するご報告とお詫び
沢井製薬株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:木村元彦、以下、沢井製薬)の本社研究開発本部内の試薬保管室において、試薬保管室内の劇物保管棚で保管していた水酸化ナトリウム約20gを紛失したことが判明しました。調査の結果から、使用後の記録を失念したまま空容器を廃棄したことが濃厚との見解ではございますが、状況ならびに経緯について報告の必要性があると判断し、今回のご報告に至っております。
対象となる水酸化ナトリウムは、製剤評価に用いる試験液のpH調整用の試薬として、購入・保管していたものです。水酸化ナトリウムは毒物及び劇物取締法の劇物に指定されています。沢井製薬では、試薬について、水酸化ナトリウムを含め、試薬管理システムの使用と併せて定期的に在庫の管理・棚卸調査を行っております。
この度、2025年3月24日(月)に、一ヶ月ごとの在庫確認の際に、2023年11月24日に納品された水酸化ナトリウム100g入瓶1瓶(約20g残)の所在が不明であることが判明いたしました。最後の使用は2025年3月14日(金)となります。社内および関係者の調査などを実施しましたが、その原因を解明するに至らず、法令の定めに従い4月9日(水)に大阪府淀川警察署、4月10日(木)に大阪市健康局へ届け出を行いました。その後、警察と協力しながら社内調査を続けましたが、現時点においても発見に至っておらず、現在のところ同事業所内の当該品を含む試薬管理の状態から記録を残さずに誤って廃棄したものと考えております。なお、記録を残さずに廃棄したとしても、試薬瓶の廃棄の際には社内の管理ルールに従って洗浄し、産業廃棄物として廃棄を行っておりますことから、周辺の環境に与える影響はありません。この度の所在不明状態により、地域住民の方々をはじめ関係者の皆さまには多大なるご心配をおかけすることになり、深くお詫び申し上げます。
引き続き、原因究明に尽力することをお伝えするとともに、今後このようなことがないよう再発防止に向け、より一層の安全管理に努めてまいります。
■参考情報
水酸化ナトリウムとは、
・広い産業分野において基礎素材として使用されており、排水処理や配管・業務用洗浄、紙及びパルプの製造などにも使用される
・白色の粒状固体で無臭
・水に溶けると強アルカリ性を示す
・強アルカリ性であるため、皮膚や目に触れると火傷や失明の危険性がある
・毒物および劇物取締法の劇物に指定