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2015年 年頭所感

昨年4月に導入されたジェネリック医薬品の使用促進策が功を奏し、保険薬局のみならず、DPC/PDPS(急性期入院医療を対象とする診断群分類に基づく1日あたり包括払い制度)対象病院においても、ジェネリック医薬品への切替えが急速に進みました。

 

一方、薬価改定、ジェネリック医薬品の薬価の3価格帯集約、円安の進行、設備投資による減価償却の増加等により不採算品目が多く出てきており、経営環境も厳しくなっています。

 

しかしながら、国が掲げる2018年3月末までに数量シェア60%以上という目標に向け、今後ますますジェネリック医薬品の数量が伸び続ける中、ジェネリック医薬品を製造販売するメーカーの責務は、何を置いても高品質製品の安定供給であると考えます。沢井製薬としては、今後も設備投資を緩めることは出来ません。これまで同様、安心してサワイジェネリックを処方・調剤いただけるよう、新薬メーカーの工場取得等により、万全な供給体制の構築に積極的な投資を行ってまいります。

 

ジェネリック医薬品の競合環境は、オーソライズド・ジェネリック(AG)の登場により厳しさを増しています。その中で選ばれるジェネリック医薬品となるためには、AGを含む他社製品との差別化がますます重要となります。例えば、昨年12月に発売した「カンデサルタンOD錠」は先発品にはない剤型としてOD錠(水なしでも服用できる錠剤)を開発し、医療過誤防止のために鮮明な印字を行い、識別性を向上させる等の工夫を行っております。今年10月には開発センター(大阪府吹田市)を稼働させ、さらに患者さんや医療現場のニーズを汲んだ製品の開発に精進いたします。

 

今年は売上高1,060億円達成に向けてラストスパートするとともに、サワイジェネリックを広く普及すべく全社一丸となって取り組んでまいります。本年もご支援賜りますようお願い申し上げます。

 

代表取締役社長 澤井 光郎

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