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【沢井製薬】疾病啓発サイト「大人の神経発達症.jp ~心の地図の歩き方~」を公開 -神経発達症(発達障害)の 患者さんの約7割が「特性に応じた周囲の人の配慮が必要」と回答(当社調べ)-

沢井製薬株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:澤井健造)は、疾患啓発サイト「大人の神経発達症.jp ~心の地図の歩き方~」を公開したことをお知らせいたします。 本サイトは、神経発達症※(発達障害)の当事者の方だけではなくそのご家族や神経発達症を知らない方への、神経発達症の理解促進や周知を目的としています。今回、福井大学医学部精神医学教授である小坂浩隆先生に監修いただき、神経発達症の特性、それぞれの症状、医療機関での診断などについて理解を深めていただくために公開しました。

※米国精神医学会のDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)で「neurodevelopmental disorder」が採用されました。日本語では「神経発達症」と呼ばれ、本サイトで紹介している注意欠如多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)、学習障害(発達性学習症)などが含まれます。本サイトでは、神経発達症(発達障害)と併記で記載しています。

 

公開内容

疾病啓発サイト「大人の神経発達症.jp ~心の地図の歩き方~」(下記クリックで外部サイトへ)

https://大人の神経発達症.jp

ページ概要

本サイトでは、神経発達症(発達障害)に関する情報提供を行います。具体的には、神経発達症の概要だけでなく、「注意欠如多動症(ADHD)」「自閉スペクトラム症(ASD)」「学習障害(発達性学習症)」の主な特徴、「二次障害」などについて理解を深めるコンテンツとなります。 さらに、大人の神経発達症のうち「注意欠如多動症(ADHD)」「自閉スペクトラム症(ASD)」についてのセルフチェックができるページや、医療機関・身近な相談窓口に関する情報も閲覧いただけます。 今後、コンテンツとして上記の情報提供にとどまらず、当事者への取材に基づいた神経発達症のエピソードをライフステージ別に紹介するほか、「神経発達症(発達障害)ライフTips」と題し、生活での困りごとを解決する手助けとなる内容などを2023年夏以降、順次公開していく予定です。

発達障害啓発週間に合わせた取り組み

当社では、4月2日(日)~8日(土)の発達障害啓発週間に合わせて、ネガティブに捉えられがちな疾病の特性をポジティブに表現した「大人の神経発達症 とらえかた かるた」の特設ページを公開します。特設ページでは、絵札や特性の捉え方についての解説を掲載しているほか、その解説をADHD、ASDごとにまとめた動画も視聴していただけます。

 

事前調査のサマリー

本サイトの公開に先立ち、沢井製薬にて「大人の発達障害に関する定量調査(患者・家族)」を実施しました。結果の一部をお知らせします。(詳細はPDFファイル3ページ以降をご覧ください。)

 

✓最初に発達障害を疑った状況は「学校生活の中で」「仕事の中で」が全体の約6割を占める

✓発達障害の「患者」の7割近くが自身の特性について家族や友人以外の人(会社の人など)に伝えている

✓「患者」および「家族」共通して約7割が特性に応じた周囲の人の配慮を必要としている

 

これらのことから、神経発達症の当事者(患者本人、患者家族)以外の人も神経発達症の方と接する可能性は高く、周囲の人が特性を知るだけではなく、それぞれの特性を理解し、その特性に応じた配慮をすることも合わせて重要だと考えられます。

 

福井大学医学部精神医学 教授 小坂浩隆 先生 コメント

神経発達症(発達障害)の特性の強い方々の多くは、ご自身の特性のために社会生活の困難さ、日常的な生活にも過ごしづらさを感じています。さらには自信喪失や社会参画に不安を感じている方も多いです。私たち医療者の中でもこの概念が浸透しきれていない現状ですから、家族の困り感、職場の理解不足が往々にしてあることが予想されます。本サイトが、よりよく共に過ごしやすい社会構築への一助になることを期待しております。当事者だけでなく家族や職場の同僚が神経発達症について正しく理解し、早期対応の契機となることを、そして、診断の有無にかかわらず神経発達症の特性を個性として活かし、自信をもって社会に参画できるような良き経験をされる方が増えていくことを願う次第です。

 

このような取り組みが神経発達症の特性に悩まれている方の一助になれば幸いです。沢井製薬はこれからも病気と闘う患者さん、そのご家族のために情報提供をしてまいります。

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