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当社における最薄防湿PTPシートを用いた包装パッケージが 2024日本パッケージングコンテストにて「アクセシブルデザイン包装賞」を受賞

沢井製薬株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:木村元彦)は、公益社団法人日本包装技術協会が主催する「2024日本パッケージングコンテスト」において、沢井製薬で製造販売をしているゾニサミドOD錠TRE「サワイ」が、「アクセシブルデザイン包装賞」を受賞いたしましたのでお知らせいたします。

本包装パッケージは、ジェネリック医薬品の錠剤やカプセルなどの包装で使用する当社における最薄防湿PTPシートを用いており、患者さん、医療従事者の取り扱いやすさと環境負荷低減を目指して開発したPTPシートです。今回、「2018日本パッケージングコンテスト」で骨粗鬆症治療剤ミノドロン酸錠50mg「サワイ」の包装パッケージが受賞して以来、6年ぶりの受賞となります。

 

■ 開発の概要

ゾニサミドOD錠TRE「サワイ」を服用されるパーキンソン病患者さんはご高齢の方が多く、パーキンソン病の症状として手の震えなどが現れる場合があります。そのため、PTPシートから錠剤を押し出すといった動作が負担になると考えられます。一方で、製剤の品質を維持するには防湿性のあるPTPシートを使用する必要がありました。そこで、取り出し性と防湿機能を考慮したPTPシートの検討を行いました。PTPシートを薄くすることでより小さい力で錠剤を取り出せることを目指しました。その結果、本PTPシートは厚みが165マイクロメートルとなり、従来の防湿シートと比べ、50マイクロメートル(約23%)の薄肉化を実現しています。開発にあたり、高度なフィルム製造技術、品質管理技術を保有する住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:藤原一彦)と協業し、複数のシート構成での試作を繰り返しながら、当社における最薄防湿PTPシートの開発に成功しました。

 

入賞したPTPシート

錠剤押し出し性試験

錠剤を取り出す様子

※掲載のPTPシートはすべてイメージです。

 

■ 開発者のコメント

「2018日本パッケージングコンテスト」に続く、アクセシブルデザイン包装賞の二度目の受賞、誠に光栄に存じます。包装は、時代の変化とともに研究開発され、社会生活において重要な役割を担っております。 容器包装は、当社が取り扱う医薬品におきましても製剤の品質確保とともに、適正な使用及び投与時の安全確保を担っております。この度受賞したゾニサミドOD錠TRE「サワイ」のパッケージは、服用される患者さんの扱いやすさと、企業の社会的責任となっている環境負荷低減の両立を目指して開発されました。今後も、“なによりも患者さんのために”の企業理念のもと、ひとりでも多くの方の健康に貢献できるよう精進するとともに、積極的にSDGsの達成に貢献し、持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。

 

生産統括部 包装技術グループ

(左から)マネージャー:結城 健、リーダー:杉本 和也

 

 

■ シート構造について

PTPシートを薄くすることは、プラスチック量の削減にもつながります。当社では、環境負荷低減のため、医薬品の包装に使用するプラスチック量の削減について、過去から検討を進めていました。2016年3月から最薄防湿PTPシートの開発企画を行い、試作検討を重ねてまいりました。この結果、1シートあたりに使用するプラスチック量を約22%削減するほか、従来品比24%の温室効果ガス排出量削減(※1)となる見込みです。

 

(※1)データ提供元:住友ベークライト株式会社

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